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名作映画感想 「セブン」

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#セブン 総評4.0/5.0

 今回感想を書くのは、奇才デヴィッド・フィンチャー監督の名作サスペンス映画セブンです。

この映画を初めて観た時の衝撃は忘れません。

 

・作品紹介 セブン

監督 デヴィッド・フィンチャー

脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

制作 アーノルド・コペルソン フィリル・カーライル

制作総指揮 ジャンニ・ヌナリ ダン・コルスレッド アン・コペルソン

主演 ブラッド・ピット モーガン・フリーマン

出典:Wikipedia

 

・あらすじ

 熟練刑事のサマセット(演モーガン・フリーマン)は定年退職まであと一週間になっていた。そんな時、肥満男性がスパゲティに顔を突っ込んで死亡する事件が発生し、異動してきた若い刑事ミルズ(演ブラッド・ピット)と共に捜査を開始する。検死後、再び事件現場を訪れたサマセットは脂で書かれた暴食の文字を発見し、事件はあと6つ起こると推測するのだった。

 

 

・感想 注ネタバレあり

 私がこの映画を観たきっかけは、元々モーガン・フリーマンが好きで彼が出ている映画を漁っていたというものです。するとどうでしょう、めちゃくちゃ暗い上にえげつないラストで非常に印象に残る映画となりました。図書館のシーンは有名ですが、あれでG線上のアリアが少し好きになりました。

 7つの大罪というのは、キリスト教の人間を罪に導く感情や欲望のことを示すそうですが創作でよく使われるため、日本人でも知ってる人は少なくないと思います。

 この映画はラストのシーン以外、ずぅーっと雨が降っていて、街ではメインの事件以外にも様々な事件が起こっています。そんな街に住んでいるため、サマセットは刑事の仕事に嫌気がさし早く辞めたい感が凄く出ていました。そこでやってきたミルズは、経験は浅いがやる気のある人物で悪人を捕まえ続ければいつか平和になると信じていて、おまけに可愛い奥さんもいます。この2人は年齢、思想ともに対象的なんですが、劇中ではうまくやっていたと思います。2人の掛け合いは和みましたね。

 個人的に1番印象に残ったシーンは、ミルズの奥さん(演グウィネス・パルトロウ)とサマセットの会話シーンです。奥さんは妊娠し子供を産みたいと言いますが、「こんなひどい世の中に産んで良いのか」とミルズには内緒で人生経験豊富なサマセットに相談をします。そんな中サマセットは過去の自分の経験から、「産まないならミルズに言うな、産むなら甘やかして育てろ」と助言します。このシーンの後も奥さんは妊娠しているため、子供を産む決心をしたんだと思います。

 

 

 

*この先ネタバレあり

 5つ目の事件が起こり、犯人と接触することも出来たが取り逃がしてしまい、捜査は少し低迷してしまいます。そんな中、犯人のジョン・ドゥが自首しに来ます。この展開も初見の時は、驚きましたが、問題はここからです。

 残りの死体の場所を教えると言い、車でその場所へ向かうのですが、この時ジョンはミルズにやたらとつっかかって来ます。場所に着き、しばらく待っていると小包が送られてくるのですが、その中身はミルズの奥さんステーシーの首だったのです。そしてジョンは自分が嫉妬でミルズが憤怒であり、自分が殺されることで犯罪は完成すると言い出した。サマセットの制止もありましたが、ステーシーが妊娠していたことをジョンから聞き、そのままジョンを殺してしまいます。その後、未解決となった事件とミルズを見てサマセットはヘミングウェイの一節をこう考えます。この世は素晴らしい、戦う価値がある」後半の部分は賛成だ。世の中は救いもないほど最悪だ、でも足掻く価値はあると世の中を諦めていたサマセットは思い直したんだと思います。救いようのないラストでしたが、サマセットが考えを改めたことが米粒代の救いだったと思いました。

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・総評 4.0/5.0

   この映画を初めて観た後2日ほどは、鬱気味になってたんですが、作品をちゃんと理解するために複数回観てから緊張感を煽る演出が癖になってきて、暗いけど面白い作品だと思い今では結構好きな作品です。ただ、個人的にはハッピーエンドが好きなので評価は4.0点にします。

出典:セブン ニューラインシネマ ギャガ

結構重めの映画をやったので次はコメディ映画の感想を書きたいと思います。